ダイエットをしていると、最初のうちは数字が順調に落ちていって、「よし、このまま続ければきっと理想に近づける!」と前向きになれる瞬間が何度もあります。
私も実際にそうでした。
71kgを超えていた体重が、1ヶ月半ほどで66kg台まで落ちたときは、鏡に映る自分の顔や体つきがほんの少し変わってきて、「やればできるんだ」と自信に繋がっていました。
でも、その勢いはある日を境にピタリと止まりました。
何日経っても体重が変わらない。
どれだけ食事に気をつけても、運動をしても、数字が動かない。
毎朝体重計に乗るのが楽しみだったのに、だんだん「今日も同じか…」と気持ちが沈むようになっていきました。
これがいわゆる「停滞期」。
頭では「誰にでもある」と理解していても、いざ自分が直面すると本当に不安になります。
「もうこれ以上落ちないんじゃないか」「努力しても意味がないのかもしれない」そんな弱気な気持ちが膨らみ、正直つらい日々でした。
そんなときに出会ったのが「チートデー」という考え方でした。
普段は食べないものを思い切って食べることで、体と心をリセットして停滞期を突破する方法。
最初は「ダイエット中に食べていい日を作るなんて本当に大丈夫なのか?」と半信半疑でした。
でも、調べれば調べるほど理にかなっている気がして、どうしても試してみたくなったのです。
今回の記事では、私が初めて挑戦したチートデーの様子を、食べたもの・翌日の体重・そのときの気持ちまで包み隠さず書いていきます。
停滞期で悩んでいる方に、少しでも「自分だけじゃない」と感じてもらえたら嬉しいです。

チートデーを決意した理由
チートデーとは?
チートデーとは、ダイエット中にあえて好きなものを食べる日を作る方法です。
食事制限を続けていると、体が「省エネモード」になり、消費カロリーが減って体重が落ちにくくなります。
これがいわゆる停滞期。そこで、一時的にカロリーや糖質をしっかり摂ることで、体に「まだエネルギーは十分に入ってくる」と安心させ、代謝を回復させる狙いがあります。
つまり、チートデーは「ダイエットをサボる日」ではなく、停滞期を乗り越えるための戦略的な食事法なんです。
正直、最初に聞いたときは「え?ダイエット中なのに食べていい日?」と半信半疑。
でも調べてみると、意図的に栄養をしっかり摂ることで代謝を刺激し、停滞期を乗り越えるための方法だと知って、妙に納得しました。
それでも実際にやると決めるまでは不安でした。
「食べすぎて戻らなかったらどうしよう」「今までの努力が一気に水の泡になるんじゃないか」頭の中をぐるぐる回っていました。
でも、毎日同じ数字と向き合ってモヤモヤしているよりは、一度試してみて、自分の体で確かめたい。
そう思って挑戦することにしました。
初めてのチートデーの食事内容
普段の私の食事は、かなり制限を意識していました。
朝はヨーグルトとバナナで軽めに済ませ、昼は鶏むね肉ともやしやピーマン炒めに白米100g。夜は白米を抜いて、鶏肉や野菜のおかずだけ。
味付けも塩や醤油でシンプルに。これが自分のルールでした。

でも、チートデーの日は違いました。
朝からコンビニに行って、菓子パンやエクレアを手に取っている自分がいました。
普段なら絶対に避けていたものです。
昼はこってり系のラーメンと唐揚げ。
「ああ、油が美味しい…」と、正直感動しました。
夜は外食でパスタやピザ。さらに帰ってからケーキまで食べて、「今日はもう何も我慢しない!」と完全解放でした。
その瞬間、罪悪感もありました。
でも同時に「食べるってやっぱり幸せだ」と素直に思えたんです。
普段の我慢があったからこそ、この日の食事は本当に特別に感じました。

翌朝の体重変化
翌朝、体重計に乗ると…66.6kgから一気に68.2kg。
たった一晩で+1.6kg。
数字を見た瞬間は「やっぱり増えたか」と苦笑いしました。
体も少し重く、だるさもありました。
いつもならすぐに起きられるのに、この日は体が重く感じて布団から出るのも遅くなったんです。
でも、そこで不思議と落ち込むことはなかったんです。
「これは一時的なものだ」「水分や糖質をたくさん取ったんだから、当然の増加だ」と事前に知識を入れていたから、冷静に受け止められました。
むしろ「この壁を越えるためにやったんだから大丈夫」と前向きな気持ちになれたんです。
気づいたことと学び
今回のチートデーで一番大きかったのは、心がリセットされたことです。
停滞期で「なんで減らないんだろう」と悩み続けていた気持ちが、一気に軽くなりました。
「好きなものを食べてもいい日」を設けることで、また頑張れるエネルギーが湧いてきたんです。
そしてもう一つの学びは、「体重の増減は一時的なもの」ということ。
翌朝の増加はびっくりしましたが、知識として理解していたからパニックにはならなかった。
むしろ「これで代謝が刺激されて、また66.6kgの壁を超えられるかもしれない」と前向きに考えられました。
今後のチートデーとの付き合い方
これからもダイエットを続けていく中で、停滞期や気持ちがしんどい時は、またチートデーを取り入れようと思っています。
ただし、「好きなものを無制限に食べる日」ではなく、「リセットするための戦略」として。
ルールを持って取り入れることで、心も体も整えていけると感じました。
無理に我慢を続けてストレスで爆発するより、計画的に楽しむ日を作る方が、きっと長く続けられる。
そう思えるようになったのは、この初めてのチートデーの大きな収穫でした。